バリ島のサーフポイントの基礎知識
こんにちは、ウォーターマークホテルのスタッフTです。
日本からバリ島に訪れる方々には、バリ島の素晴らしい波を求めてやってくるサーファーがたくさんいます。
私も十数年前に初めてバリに来て、クタやサヌールで最高の波に乗った経験は今でも鮮明に覚えています。
日本よりも波のパワー強く迫力があり、フェイスもしっかりしていて、ダイナミックなバリ島の波でのサーフィンは最高の時間ですね。
私も週末や仕事前に子供を連れてサーフィンを楽しんでいます。
日本では波の状態を調べるために波伝説などを使うことが一般的かもしれませんが、バリ島では以前はMasic Sea Weedというアプリを使っていましたが、今では皆さんがSurflineアプリを利用しています。
ですので、バリ島にサーフトリップしに来る際にはSurflineアプリはインストールしておくことをお勧めいたします。
Surflineアプリは赤、黄、緑の色で現在のベストな波を予想してくれます。
欧米の方々もこのアプリを使って波を検索しており、緑色(グッドウェーブ)の予想されるポイントに行くと、混雑してしまうこともあります。
Surflineアプリの利点は、知らないサーフポイントでも波を予想してくれることですが、欠点は予想が良いポイントは混雑することです。
ただし、Surflineアプリの予測が悪いポイントでも実際には良い波が立っていることもあります。
結局は、Surflineアプリの情報を参考にしつつ、自分で予測してポイントを選ぶのがベストだと思います。
一番良いのは、サーフガイドやバリに住んでいる友達と一緒にサーフポイントを巡ることです。
ローカルなガイドや在住者ならではの経験が大切です。
しかし、ガイドを利用する文化は日本ではあまり一般的ではないし、バリ島の友達もいないという方も多いでしょう。
そこで、今回はバリ島の波に関する基本情報を中心に紹介していきます。
乾季と雨季
では、まず最初にバリ島の波には、乾季の西海岸と雨季の東海岸の2つのパターンがあります。
乾季は主に4月から11月までの期間で、これ以外の季節は存在しません。
この時期、バリ島では東から西に季節風が吹き、西海岸側がオフショアの波となります。
乾季
乾季(4月から11月)になると、オフショアになりやすい西海岸側の代表的なサーフポイントは以下の通りです:
- メデウィー
- バリアン
- イエガンガー
- チャングー
- レギャン
- クタ
- エアポートリーフ
- ジンバラン
- バランガン
- ドリームランド
- ビンギン
- インポッシブル
- パダンパダン
- ウルワツ
この時期は、上記のサーフポイントがオフショアとなり、ウネリがあれば良い波に出会えることがよくあります。
ただし、バリ島では風が非常に強いことがあり、風が強いと波が荒れてしまうポイントもあります。
基本的に朝は風が穏やかなので、早朝にサーフィンをすれば風の影響を受けにくいでしょう。
雨季
次に、雨季(12月から4月)になると、オフショアになりやすい東側の代表的なサーフポイントは以下の通りです:
- パンダワ
- ニッコー
- ヌサドゥア
- スランガン
- サヌール
- レンベン
- ケテウェル
- クラマス
この時期も、上記のサーフポイントがオフショアとなり、リーフブレイクが多いためタイドを合わせると良い波に乗れることが多いです。
ただし、サヌール地域より北側はローカルが強いため、ガイドなしで入ると文句を言われたりする場合があるので注意が必要です。
また、団体でサーフィンをする場合には、多くの人が1つの場所に入らないように心掛けましょう。
バリでサーフィンを楽しむには、これらの乾季と雨季の違いを理解することが大切です。
風の吹く時間
風が強すぎると、オフショアであろうとオンショアであろうと、波の表面は基本的に乱れてしまいます。
雨季(12月から4月)では、風が強く吹く傾向があり、特に10-11時ごろから風が強くなることがよくあります。
そのため、朝一でのサーフィンがおすすめです。
他の時間帯でもサーフィンができる日もありますが、11時以降になると風が強まり、波の表面が乱れやすくなります。
11時を過ぎると、バリ島の台地が暖まり、上昇気流が生まれ風が吹き、雲がたまり雨雲となり、1-2時間の間に雨(豪雨)が降ることがよくあります。(モンスーン)
この雨は亜熱帯気候特有のモンスーンで、通常1-2時間で収まります。
雨が終わり、風が収まれば波の表面はきれいに整い、夕方などにサーフィンに適した波になることがよくあります。
もちろん、これ以外にも良い波の日もありますが、基本的に風の影響を受けやすいポイントでは波の状態が良くないことが多いです。
あえて、そんなコンディションを狙っていくと、混んでいるポイントでも空いている場合もあります。
波のうねり
バリ島は、オーストラリア西側で低気圧が発生すると、大きな波が入りやすい場所になります。
この強いうねりが発生すると、どのビーチでもオーバーヘッドから時にはダブル以上の波になることも珍しくありません。
有名なクタビーチやレギャンビーチでも波はダブルやクローズアウトのようなことになることも勿論あります。
そんな時はカレントも強いので中級者以上のセッションになってしまうことも多いです。
その際、意外にもジンバラン南側のビーチでは胸から肩くらいのサイズで良い波が楽しめたりします。
大きな波が入らないと良くならないサーフポイントとして有名なのはパダンパダンです。
8月には、オーストラリア西側で低気圧が発生しやすいため、Ripcurlのパダンパダンで大会が開催されます。
パダンパダンに波が入ると、国内外のプロサーファーたちによる素晴らしいセッションが繰り広げられます。
見ているだけでも感動的ワールドクラスなライディングが繰り広げられています。
ただし、波が強いときはカレントも非常に強くなることがありますので、注意が必要です。
自分の力量をわきまえてサーフィンをしましょう。
大潮との関係
また、波の変化には月の満ち欠けがとても影響します。
特に満月時の大潮では、干潮差が0.3mから2.5mの範囲で短時間に2m以上変動するため、波も非常に大きくなります。
大潮の時は、ほぼどのサーフポイントでも波が大きくなります。
バリ島でサーフィンを楽しむ際は、サーフトリップの日程を大潮の近くに調整すると、最高の波に出会える可能性が高まります。
逆に小潮の時にバリ島に来ると、バリなのに波が全然よくない!ということもあります。
そんな時はうねりに敏感なポイントに行ってみるとよいかもしれません。
いつも混んでいるポイント
最近、バリ島でのサーフィン観光が年々増加している印象があります。
特に、この2年で韓国からのサーファーが日本人を上回る勢いで爆発的に増えているようです。
2024年の現在、西エリアではチャング―エリアが常に混雑しています。
クタエリアのビーチも賑やかですが、朝のサーフスクールが終わる11時以降は比較的人が減ります。
エアポート、バランガン、ウルワツも最近は人気のサーフスポットとなっているため、午前中は混雑しています。
一方で、東エリアではスランガンは午前中に混雑しますが、朝のサーフスクールが終了する11時以降は比較的人が少なくなります。
スランガンでサーフィンをする際には、9-11時は波がいい日ですと混むことが多いので、それ以外の時間で入ることをお勧めします。
今回は、バリ島でサーフィンするための基本情報をお伝えしました。ぜひこれを参考にして、バリ島で最高の波に乗って楽しんでください。